サンドラ・ブロックのとぼけたコメディを期待して「ザ・ロストシティ」見てきました。が、期待通りとはいかずガッカリの作品でした。
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スジ立てはそこそこおもしろいのに、どうもノれない。見ているうちにその理由が分かってきた。本作のいちばんの狙いは、出演者たちが交わす軽妙な会話の妙なんだと、英会話がさっぱりダメな私にもなんとなく想像がついてきた。

しかし、日本語字幕のハンデは大きかった。せっかく登場人物たちがボケとツッコミを炸裂させている(はずな)のに、日本語訳ではまったく伝わってこなかった。本国アメリカではそれなりの興行成績を上げているので、英語圏ではウケたんでしょう。

エディ・マーフィやジム・キャリーの一連の作品でのしゃべくりも同じようなことがいえるし、わが国の漫才や落語のおもしろさを英語に訳すのにはムリがあるのと同じで、しかたないことかもしれない。

悪役で登場してきた髭モジャの貧相なオッサンについて、一緒に鑑賞した家内が「あの人、ハリー・ポッターの人だった?」と聞いてきた。まさしく、あの可愛らしかったハリーポッター・ダニエル・ラドクリフである。

アンチ・ハリーポッター派の私としては、彼のことはどうでもいいんだけれど、あれ以来ヒゲ面でこんな役ばっかりやっているようで、ハリーポッター・ファンは幻滅しているのではないかと心配してしまう。

と、そんなことしか述べることが無い。まぁサンドラ・ブロックはそこそこトボけた演技をみせてくれたし、チャニング・テイタムのボケぶりもそれなりに頑張っていたし、ブラッド・ピットまで登場して軽快なアクションを見せてくれたけれど・・・。そこまでだったなぁ。