ちょっと前のことになる。先週東京へ行った折、ひとりウロウロする時間がたっぷりあった。ここはやっぱりもう一本映画でしょ。1,200円で2時間も時間が潰せるんだから。いやいや映画に対して時間が潰せるとは失礼でした。

「1917」の次はどれにしようと考えた。先週のことだから「スキャンダル」はまだ公開されていない。「ハスラーズ」か「グッドライアー 偽りのゲーム」か。都内の映画館では都合のいい上映時間がない。で、新橋から ゆりかもめ に乗って、お台場にあるユナイテッド・シネマで「ドミノ 復讐の咆哮」見てきました。
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監督が久しぶりのブライアン・デ・パルマ。この人、「アンタッチャブル」(1987年)で巨匠の仲間入りをしたみたいで「ミッション:インポッシブル」第一作の監督までしている。しかし本来は個性のある作風が特徴でけっこう好きな監督。

「キャリー」「殺しのドレス」「ミッドナイトクロス」「ボディ・ダブル」などいわゆる小品ではあるが面白い作品があった。「1917」で思い出したわけではないが、ニコラス・ケイジ主演の「スネーク・アイズ」では、たしか10分以上のカメラ長回しをやった監督である。

あまり綴ることがないので前置きが長くなってしまった。さて本作。デンマークのコペンハーゲンを舞台にした刑事もの、過激派テロものといったところか。殺人事件を捜査する刑事が、欧州を股にかけたテロ事件に巻き込まれていくという、話としては月並みなものだった。

それでもそこはデ・パルマ監督。終盤のいよいよ自爆テロが行われそうに・・・。というシーンでは、あの独特の ねちゃっこい デ・パルマ流カメラ回しを堪能させてくれました。作品の出来具合は月並みな小品ながらそれなりに楽しめ、いい時間潰しになりました。いやいや映画に対して時間潰しとは失礼でした。

さて次は「スキャンダル」か、ハリソン・フォードの「野生の呼び声」か、しかしここは世間並みに人込みは避け、当分はいつものように閉じこもり生活を続けましょうか。