先々週、東北旅行を友人と楽しんでいる間、家内は家で愛犬と留守番だった。今度はその逆になり、先週末から家内が旅行に出かけている。独身時代や、短い期間ではあったが単身赴任も経験しているから、ひとり暮らしは苦にならない。反対にこんなときこそ“鬼の居ぬ間のナントカ”である。
そうは言ってみても、録り溜めた映画をぐうたらべったりと見るくらいなのだが・・・。そんな中、名古屋での高校時代からの友人Kちゃんが遊びに来てくれた。これまで何回か来る度に、関西のあっちこっちを案内している。今回も彼が行ってみたいというあっちこっちを、連れて回った。
まずは、井出商店の中華そばが喰いたいと。いわゆる和歌山ラーメンである。私が和歌山県のH市に住んでいるからといって、和歌山市も白浜も、すぐ近くだと勘違いされるから困るのだ。これが関西人でない人たちの アサハカサ である。和歌山県も広いのだ。
京阪奈道路が奈良の橿原から和歌山まで繋がってだいぶ便利になった。それでも我が家から和歌山市内にある井出商店までは車で小一時間かかった。この井出商店には家内と数年前に来たことがある。まぁまぁフツウのラーメンという印象だった。
開店30分前に到着したのに、店の前はすでに十数人の行列ができていた。開店時間にはざっと40人ほどの行列である。長いこと並んで中華そば(700円)を食べたKちゃんの感想。「これまで食ったラーメンで一番うんみゃあわ。どえりゃぁうまかったでいかんがや」そりゃぁ良かった。連れて来た甲斐がありました。
隣の席で食べていた青年はカタコトの日本語だった。韓国からの旅行客のようである。海外からの観光客もここまで足を伸ばしているわけだ。インバウンドだねぇ。
次の日は黒門市場に行きたいと。連れていって驚いた。外国からの観光客で溢れているではないの。中国、韓国が多そうだけれど、東南アジア系や白人も目についた。日本人は1~2割くらいか。売る側の日本人のお兄ちゃんは各国の言葉を巧みに操って対応していて、思わず聞き入ってしまった。売る側のオバサンも中国人がちらほら。
黒門市場の風景が変わってしまった。いいことなのか悪いことなのか。先日、なにかのテレビ番組で、橋本徹 前大阪市長が「世界の都市の中で、外国からの観光客増加率トップは大阪市なんですよ」と言っていたのを思い出した。まさしくそれを実感する。
ということで、名古屋人のKちゃんは中国人や韓国人に混じって、ベッタベタの関西を体験して帰っていきました。さあ、録り溜めた映画をぐうたらべったりと鑑賞することにしようか。