昨夜、30年ほど前に職場で一緒だった仲間たちとの飲み会があった。10人ほどの集まりで、私のようにリタイアした人たちが半数、現役が半数。現役の彼らは当時まだ入社間もないいわゆる、ひよっ子だった。今や組織の幹部・中堅になっている。
あの頃は週に一度、二度と、ミナミやキタに繰り出しては呑み歩いていた。呑めない私も一緒につるんで徘徊していた。取引会社からの“ご接待”も多かった。それが当たり前のような時代だった。いま思えばあれがバブルだったんでしょう。当時はそんな自覚なんかなかった。
最近の職場の話になる。組織がこんなに大きく変わりました。勤務体制がこんな風になりました。とか聞いても「へーえ。ふーん」としか言いようがない。縁が切れた私には、もう「そんなの関係ない」のだ。
賞与の話が出た。この夏のボーナスは過去最高を記録して、こんなんでした。などと聞くと「羨ましい!」と妬んでしまう。年金生活者として何が淋しいかというと、当たり前のようにもらっていた、夏・冬のボーナスが当たり前だが出ないということで、あれはやっぱりサラリーマンの特典だった。
リタイア後、経済的に大きな憂いもなく、なんとか生活できるのは、公的年金と共に受給している企業年金の恩恵が大きい。そういう意味で、現役で働く彼らの頑張りが企業を存続させ、ひいては我が身の安定につながるということで、現役の彼らにエールを送った一夜でした。