2012年08月
コッツウォルズ
こっちに来て5日目。毎日のように雨が降り、晴れ間が覗くのだが、ほとんどがどんよりした曇り空である。スカッっと晴れた日は一日も無い。寒かったり暑かったり、半袖Tシャツの人もいれば日本の真冬のようにダウンコートを着ている人もいる。 “一日のうちに四季がある” とはうまいことを言ったもんだが、この国の気候はどないなってんねん。
今日は一日レンタカーを駆って、コッツウォルズ地方をドライブ。我が国と同じ右ハンドル左側通行であれば大丈夫だろうと、日帰りでいけるコースを検討し一番行きたい所がココだった。5日目にして初めて雨に降られず、比較的良い天気だった。
シェイクスピアの生家があるストラトフォード・アポン・エイボンからブロードウェイを訪ねたけれど、どうもこういう所は男4人でウロウロするところではないな。それでもリバプールやロンドンとはまた異なった、英国の田園風景に接することができました。
アビーロード
今回の旅行の目的は、ビートルズゆかりの場所を訪ねることである。ただ4人とも英国が初めてということで、せっかくロンドンに来たんだから主な観光地も巡りたい。ということで午前中マイバス社主催の「ロンドン市内半日観光」ツアーに参加する。これは日本語ガイド。
オリンピックの映像で何度か目にした景色を実際に見て感心。バッキンガム宮殿の衛兵交代式に感激。僅かな時間のイベントにあれだけの見物客が集まるのに驚いてしまう。
午後はロンドンでの目玉「Classic Rock & Beatles Site」ツアーに参加する。ビートルズだけでなく、英国が生んだロックアーティストたちゆかりの場所を回る3時間ほどのツアーで、もちろん英語ガイドなので、ほとんどまったく分からない。このツアーのメインはもちろんアビーロードだ。
あの横断歩道周辺は、大雨が上がった後だからか思ったより観光客は少なかった。アベックで来ていたラテン系の青年に写真を撮ってもらったけれど、やっぱりあのアングル通りにはならないし、だいたいが被写体のモデルが違うわな。それでもこの場所に来れたことに、ナミダ、ナミダ。ただただ感激。
ロンドンへ
マジカルミステリーツアー
今日のメイン行事はマジカルミステリーの参加。ビートルズゆかりの場所をめぐる2時間のツアー。バスはほぼ満席。ガイドは英語。何を喋っているのかほとんど、まったく分からない。ガイドのしゃべくりにツアー客が大笑いするのに一緒に笑えないツラさ。しかたないわな。
日本人は我々4人だけ。というより今日一日で、日本人らしい観光客を見かけたのは3組くらい。アジア系の観光客はまったく見かけない。こんなこともめずらしい。
ジョンが育った家だったり、ポールやジョージが住んでいた家を巡っても、実はあまり興味はない。誰にでもそれぞれの生活があっただろうし、これからもあるだろう。彼らの個人的なことにあまり関心はない。関心があるのは彼らの音楽だけ。
だから「Strawberry Field」や「Penny Lane」を目にしたら、もういけない。もう感激でした。
リバプール
22日朝10時10分、ルフトハンザ機で中部国際空港を発ち、フランクフルト経由であの香川がいるはずのマンチェスターへ。マンチェスターから鉄道を乗り継ぎ1時間ちょっとでリバプールへ。ホテルに着いたのが現地時間夜8時過ぎ。イギリスは日本の暑さがウソのように国全体が冷房が効いているように涼しい、というより寒いくらい。
中部国際空港を出てから18時間ほど。いやはや疲れました。添乗員も無し、現地ガイドも無しで、何ごともなくたどり着くことができました。明日からに備え今夜は寝るだけ。
と、寝たのはいいが夜中3時過ぎに目が覚めてしまった。イカンイカン、どうやら興奮気味である。
バンド仲間とマジカルミステリーツアーに出発だ
中学・高校の頃に傾倒した音楽といえば、イチにビートルズ、ニイ、サンが無くてヨンにS&G、ゴにビーチ・ボーイズでした。ビートルズは当時、レコードの溝が擦り切れるくらい何べんも聞きながら一緒に唄ったものでした。
40歳半ばから高校時代の友人とバンドを組んで挑戦する楽曲は7~8割がビートルズ。この歳になって憚りながらも人前で演奏できることが夢のようだったけれど、そのバンド仲間4人と、あのキャバンクラブへ、あのペニーレインへ、あのストロベリーフィールズへ、あのアビーロードへ行けるのだぁ。行く前からもう嬉しくて、感激して、涙がチョチョ切れるぅ。
さぁ、マジカルミステリーツアーに出発だ
Roll up , roll up for the mystery tour
Roll up , roll up for the mystery tour
Roll up and that's an invitation
Roll up for the mystery tour
Roll up to make a reservation
Roll up for the mystery tour
The magical mystery tour is waiting to take you away
Waiting to take you away
ビーチ・ボーイズ ライブ行ってきました
昨夜、朝潮橋にある大阪中央体育館へビーチ・ボーイズのライブに行ってきました。中学・高校の頃に傾倒した音楽といえば、イチにビートルズ、ニイ、サンが無くてヨンにS&G、ゴにビーチ・ボーイズでした。
そのビーチ・ボーイズの公演となれば、ブライアン・ウィルソンをナマで見るのもこれがおそらく最後でしょう。これは行かねばならない。
「名前のない馬」くらいしか知らない70年代のバンド「アメリカ」が前座で登場。前座といっても、ビートルズ東京公演で出てきたドリフターズとはぜんぜんちがう。ちゃんとした音楽を聞かせてくれました。
その「アメリカ」約1時間の演奏の後、30分の機材入替えを挟んで登場したビーチ・ボーイズ。最初からほとんどオッサンとオバサンの観客は総立ち。(なんで立つのかねぇ。しょうがないこっちも立たないと見えない)9人ほどのバックミュージシャンを引き連れているから音はいいわな。
ブライアン・ウィルソン往年のハリのあるウラ声は、バックの若いのに譲ったようで聞けなかったけれど、他のメンバーはしっかり歌っておりました。大好きな「Surfer Girl」には感激して泣かされてしまった。
YouTube: Surfer Girl in STEREO - The Beach Boys
8時半から始まって最後の「Fun,Fun,Fun」までの約100分、ビッグウェーブのように押し寄せるカリフォルニア サウンドに浸りました。昨年3月のイーグルスのライブは “良かった” が、ビーチ・ボーイズは “楽しかった” ねぇ。
まだ続く大阪のクソ暑っつい夏をひととき忘れさせてくれたけど、終わった後の帰りがこれまた暑いこと。疲れました。歳だわ。
「トータル・リコール」見てきました
「プロメテウス」と順序が逆になってしまったが、これもやっぱり押さえておきたい「トータル・リコール」見てきました。あまり期待はしていなかったけれど、これがナカナカおもしろかった。特に目新しいものも無く、毒にも薬にもならないが、これぞハリウッド製アクション映画の醍醐味。
「オレはいったい誰なんだ。オマエは愛妻ではないんかい」という、どないなってんねん体験を主人公と観客が共有しながら展開する筋立てが良く出来ているので、次から次へと繰り出されるアクションも説得力があった。ただし、お話の平易さでいえば、シュワルツネッガー版のほうが親切で分かりやすかった。
ちょうど先週の火曜日にBSジャパンでそのシュワルツネッガー版を放映していて、ついつい鑑賞してしまった。22年前の作品と比較して、あらためて映像・音響技術の進歩を実感した。それにシャロン・ストーン+レイチェル・ティコティン組 VS ケイト・ベッキンゼール+ジェシカ・ビールの夫人・愛人対決もけっして負けていなかった。
地球のコッチ側と裏側のアッチを地中を貫いた高速エレベータで移動するという設定だったけれど、真ん中あたりで無重力になるのはホンマかいなぁ? だいたいが地球の真ん中のほうは暑っついんでしょ。アッチッチとならないのが不思議だった。
雑誌「スクリーン」では、それぞれの作品紹介の中で、原題を日本語訳にしてくれている。ちなみにこの「Total Recall」は「完全記憶回復」。な~るほど。
「プロメテウス」見てきました
8月24日の公開まで待ちきれないというのもあったし、そのとき私は日本にいないはずだし・・・。で、TOHOシネマズの連続先行上映という誘惑に駆られ「プロメテウス」見てきてしまいました。
監督があの「エイリアン」のリドリー・スコット。予告編ではその「エイリアン」で目に焼きついているあの場面が再現されているではないか。それと「人類はどこから来たのか」「人類の起源」なんぞという宣伝文句にもそそられる。もうこれは見るしかなかったのだ。・・・で、その感想。これから鑑賞される方はここから先は読まないほうがよろしい。おもしろさが激減すること保証します。
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前述のキャッチコピーから推察すると「2001年宇宙の旅」(1968年)のように壮大で深遠なテーマかと思いきや、ごくフツウの上級SF映画でした。私の隣の席にいた中学生くらいの少年とその父親(この組み合わせがたまらなく羨ましかった)が、見終わった途端「エイリアン5 やなぁ、いぃや エイリアン ゼロ や」と会話していた。言い得て妙。
だいたいが宣伝で煽り過ぎである。予告編が面白そう過ぎる。見るほうもハードルを高くしてしまった。じゃらじゃらした亜流は除いて、前作「エイリアン4」から15年。なにを今さらと思ってしまうのだが、リドリー・スコットが作ったとなれば許せてしまう。彼にはその資格があるのだ。
ただし、未知なるものとの遭遇。限られた空間での恐怖。乗組員それぞれのキャラクター。ひとり残されたヒロイン・・・。要素は「エイリアン」と似通っているが、それぞれの強烈さでは到底及ばない。これではやっぱり「エイリアン」は越えられない。「エイリアン」の二番煎じは否めない。だけれど、リドリー・スコットが作ったとなれば許してしまおう。この監督、「エイリアン」のとき42歳、「プロメテウス」で74歳。上出来だ。
話は少し変わるが、横浜在住の友人Oさんと「20世紀に残したい映画」について語り合ったことがある。その中でOさんは「エイリアン」を上げていた。(後の作品は忘れてしまったが・・・)私も同感である。この作品は、三十数年後の今でも傑作SF恐怖映画である。この「プロメテウス」はいみじくも「エイリアン」のすばらしさを再認識させてくれました。
あと、気がついたことを何点か述べたい。
ロボットのデビッド(マイケル・ファスベンダー)が長い航海の暇つぶしに、大画面で「アラビアのロレンス」を見ながらピーター・オトウールのマネをするシーンはうれしくなってしまった。この作品も20世紀に残したい一品である。
キャストにガイ・ピアースが載っていたが、あの老人社長とは最後まで気がつかなかった。
それと、良く分からないところが何ヶ所かあった。例えば冒頭の滝のシーンや、なぜロボットのデビッドは現場から持ち帰ったモノを考古学者ホロウェイに偽って投与し感染させたのか。そもそもの人類の起源とは・・・などなど。もう一度じっくり見て確かめたい。