シヌマDEシネマ/ハリー東森

2011年11月

弟子の談春だったか志らくだったかが何かの落語のマクラで、師匠の談志と兄弟子の志の輔をこんな風に比較していた。「談志を例えていうと高く険しい山で誰も登ることが出来ない。志の輔の山も高いには高いのだがまぁるくてなだらかな山で、女性も子供も簡単に登れてしまう」

それだけ談志の落語は傑出していたのでしょう。ただ、好きか嫌いかという個人的な好みでいえば、あんまり好きでもなかったなぁ。物事を建前で見たり、建前で動いたりする世の中を痛烈に批判したりする姿勢に、ずいぶんと共鳴はしたけれど傾倒するまではいかなかった。

テレビの報道では、桂三枝が大泣きに泣いているのが印象的だった。かつて談志は「本当の新作落語を語っているのは三枝だけだ」と評価するほど三枝落語の良き理解者だった。来年の文枝襲名披露をいちばん祝って欲しかった人だったんでしょう。

亡くなった人にムチ打つこともないのだが、昨夜から今朝にかけてのマスコミの報道の仕方はやけに暖かすぎる。若い頃の談志の言動に対してマスコミの報道は批判的で、世間の目も冷たかったと記憶している。

熱烈なシンパもいただろうが、そのうち「俺は大っ嫌いだったよ」という人が出てくるような気がするし、そのほうが談志はあの世でうれしがっているのかもしれない。

さて、我が家で所蔵する談志の十六席の落語の中から「芝浜」の一席を聞きますか。

監督のスティーブン・ソダーバーグと出演陣の顔ぶれに惹かれ「コンテイジョン」見てきました。感染率の高い強力な新型ウィルスの発生からそれが蔓延していく様子、終息の兆しが見えてくるまでの過程が描かれる。

ゾンビが出てくるわけでもなく、奇をてらったショッキングなシーンがあるわけでもないが、そこは「トラフィック」のアカデミー賞監督。「オーシャンズ11~13」といったオシャレな映画も撮ってしまうという器用なソダーバーグ。無難に仕上げておりました。題材が題材だけに「わぁーおもしろかった」というわけではなく、派手ではないがリアルにコワい映画でした。

ウィルスの世界的流行というと SARS が記憶に新しいが、ウィキペディアによるとこれが感染者8,069人、死者775人だそうで、同じく1910年代に発生したスペインかぜはなんと感染者6億人、死者5,000万人とのこと。この映画の中での死者は全世界で2,600万人。コワいコワい。特にこれからの季節、外出先から帰ったらうがいと手洗いはするようにしよう。

111119_contagion出演陣の中ではケイト・ウィンスレットが良かった。「愛を読む人」のときよりさらにスリムになって締まっていたが、彼女の演技で映画も締まっておりました。

今回のハワイでは、アロハスタジアムで毎週 水、土、日曜日に開催されているフリーマーケットに初めて行ってみた。スタジアムの外周をぐるっとひと回りする形でたくさんのいろんな店が軒を並べている。

私がいちばん惹かれたのはウクレレを売る店だったが、これを語りだすと長くなるし買わなかった(というより買えなかった)ので、これはまた別の機会に・・・。もうひとつ気になった店がブリキ製のポスターばっかりを売っていた店。欲しいポスターがたくさんあった。

111116_posterいろいろ悩んでジョン・ウェインとビートルズを購入。大きさはそれぞれA3くらい。13ドルと15ドル。もっと欲しかったが重くなるので2枚に控える。今は私の部屋となってしまった、かつての息子の部屋のどこにセッティングしようか考えている。

ビートルズのポスターはこれ以外に「A Hard day’s night」と「Help」などがあったが、リバプールのキャバンクラブ時代のチラシと思われる初期の頃のものを選んだ。ポスターにある日付 6月19日 火曜日がいつの年なのか気になって調べて見た。

1960年代で6月19日が火曜日なのは1962年(昭和37年)しかないことをネットの万年カレンダーで確認した。ところがである、ウィキペディアの「ビートルズ」の項で調べて見ると、この年の6月22、23日はハンブルグでトニー・シェリダンのバックバンドとしてレコーディングしていることになっている。つまり、当時イギリスではなくドイツにいたらしい。

それに、このポスターにはリンゴ・スターがいるのだが、同じくウィキペディアによると、彼は1962年の8月15日に前任のドラマー ピート・ベストに替わって加入したようで、この時期にはいないことになる。

つまりこのポスターの内容は間違っていることになり、つまりはこのポスターはデタラメということになるのだが・・・、そんなことを調べているとおもしろい。ネットの情報が必ずしも正しいとは限らないしなぁ・・・。

ワイキキでの最後の夜を過ごしている。最後ということでレストランでのディナーとしゃれた。これまでの朝と夕食はすべてホテルでの自炊(といっても私は特に何もしないが)であったが、最後くらいは少し贅沢がしたい。

36年前、新婚旅行で宿泊したプリンセスカイウラニ・ホテルのレストランを、前日にネットで予約しておいた。このレストランにしたのはたまたまで、ネットで調べた結果、値段がリーズナブルでバンド演奏があったからである。

毎日 通り抜けたホテルのエントランスに咲く花たちともお別れだ。

一度は行ってみたい所はまだまだたくさんあるが、行ってみて気が済む所。また行ってみたくなる所。何べんも行ってみたくなる所。それぞれあるのだが、オアフ島は何べんも行ってみたくなる所かな。

毎朝の散歩で見かける、浜辺の突端で鳥や魚にエサをやっているオジサンは昨年同様元気だったし、総じていつきても変わらないのに新鮮なのがいい。リゾート地としての相当の努力をしているのでしょう。まぁ、浮浪者が増えたのは何とかして欲しいのだが・・・。

明日の昼の便で関空に帰る。APECの影響もあり、早めに空港に行く予定。

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さて、今夜は加山雄三の「アロハレイ」を聞きながら眠ることにしよう。
♪ あした帰る 僕と別れの くちづけしよう アロハレイ

ほとんど1日をホテルの部屋で過ごした。3日間のドライブは義兄と交替しながら運転したのだが、事故も無くホッとした反動でやっぱり疲れてしまった。奥さんたちはさらにパワーアップし買い物に精を出している。アホらしくて付き合っておれん。

ホテルのプールではペンタックスの防水カメラで初めての水中撮影を試みる。当たり前ではあるが、浸水することもなく撮影できてひと安心。コレを持ってハナウマ湾で海中撮影をしたいのだが、今回はムリのようだ。

お日様を浴びながら、プールサイドに寝そべってボゥーとしていると、なんとも心地よい。しかし、こんな生活を毎日していたらボケるんだろうねぇ。
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ホノルル市内は昨日あたりからいたるところで交通規制が行われ渋滞が多いようだし、そこいらじゅうにお巡りさんがいる。これもAPECの影響でしょう。夕方にはレンタカーを返却しなければならないので、あまり遠くには足を伸ばさず近場を巡る。

午前中タンタラスの丘に行ってみた。展望台からの眺めは思っていた以上に良かった。ココは以前、夜景鑑賞ツアーできたことがあるのだが、ツアーでは展望台が夜間にはクローズされるため、途中の坂道からの眺めとなり見晴らしは半減される。

下の画像は、還暦祝いに息子からプレゼントされたペンタックスの防水デジカメWG-1のパノラマモードで撮ったもの。東はダイヤモンドヘッドから西はホノルル空港まで見渡せた。タンタラスの丘は夜でなく、昼間に来るべきである。

午後からはカイルアの町を散策した。カイルアビーチではあまりの海の碧さに、歳も忘れて思わず着ていたTシャツを脱ぎ捨て、波に向かって駆け出してしまった。渚ではアメリカンベイビーが唖然としてその様子を見守っているのであった。
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奥さんたちに付きあって午前中はアロハスタジアムのフリーマーケットに、午後はワイケレのアウトレットに行く。どちらもチョット距離があり、バスはあるのだがけっこう不便で、車があったほうが都合がいい。で、レンタカーの出番となる。

フリーマーケットでは7着で20ドルのTシャツがあるではないか。アホみたいに安いんだけれど、けっして安くは見えない。これはどう見ても1着3ドル以下には見えん。バンド仲間のみやげにはちょうど良い。さっそく購入。

ワイケレのアウトレットには、私も欲しいものがあり楽しみにしていた。ここには通りを隔ててワイケレセンターがあり、その中に大きな本屋があった。16年前この本屋に来たときにたくさんのバンドスコアが置いてあり、日本では販売されていない曲がたくさんあったのを記憶していた。

今回はバンドでやってみたいAlbert Hammondの「カリフォルニアの青い空」とかStephen Bishopの「On and on」、The Everly Brothersの「Let It Be Me」といったアーティストや曲を探して買うつもりであった。(他にも何曲か英語でリストアップしたメモを持参した)

ところがである。本屋があった場所は改装中になっているではないか。案内所で聞いてみると2~3ヶ月前にツブれたとのこと。一昨日行ったアラモアナセンターにも大きな本屋があり訪ねたが、そこにもバンドスコアは置いてなかったし・・・。もうガッカリである。

雨季に入っているそうなハワイなので、天気を心配するのだが今のところ恵まれている。ただ、昨日も今日も何回か雨がパラパラッと降ってさっと上がる。そのたびに虹が架かり、わぁわぁと喜ぶのだが、現地の人は慣れているのか何事も無く通り過ぎて行く。
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朝の散歩ではダイヤモンドヘッドの向こうから上ってくる朝日をタイミング良く眺めることができた。こちらの日の出は6時半と以外に遅い。ちなみに夕方は6時ごろ、お日様は海に沈んでいく。

昨夕から手配しておいたレンタカーでノースショアをゆっくり走る。ラニアケア・ビーチでは海亀が休息をしていて、こっちまでのんびりしてしまう。

テレビの旅行番組でやっていた、このあたりでは名物らしいエビ料理を食す。別にどうっちゅうことない味である。テレビではレポーターがさんざん「美味い」を連発していた。

毎日のように放映されるテレビの料理番組では、どうしてみんな何を食べても「美味い」と言うんですかねぇ。料理も映画もそうだが、人の好みはそれぞれ違って当然で、「美味い」と思う人もいればそうは思わない人がいてもおかしくないでしょう。

私にはこのエビ料理、手がベッタベタになるばかりで、もうひとつでした。エビはやっぱり、エビフリャアが一番だでいかんわぁ。
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のんびりとワイキキを楽しんでいる。今朝も日の出とともにワイキキの浜辺をホテルから水族館のあたりまでゆっくり、1時間ほどかけて散歩した。これがこれからの朝の日課になる。

アラモアナ公園ではAPECに備えてか、駐車場にはパトカーが何十台も待機していた。写真を撮っていると、地元のオバサンが「ここは毎日散歩しているけれど、こっちに来て40年もなるのに、こんなことは初めてで私も驚いているのよ」と、日本語で話しかけてきた。

宿泊しているホテルはワイキキ・ビーチタワーで、2ベッドルームタイプのコンドミニアム。リビングとキッチンはひとつだが、ベッドルームとバスルームが2つ付いている。29階の部屋からの眺望はもう最高である。
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6日の日曜日からワイキキに来ている。昨年の4月以来1年半ぶり5度目のハワイである。今回は義姉夫婦と4人で、7泊9日の予定で滞在する。ワイキキはAPEC開催を控え、いつもよりパトカーや警官が多い。

我が家で同居している義母には二人の娘がいるのだが、その二人がともにハワイに来ていることになる。つまり、この10月に誕生日を迎え94歳となった義母はひとりで留守番をしているのだが、そういうことを気にしていてはどこにも行けないのだ。

さて、短い期間だけれどワイキキでの生活のスタートだ。下の画像はホテルのベランダから撮影したワイキキビーチの昼と夕方の風景。と、夕陽。

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