シヌマDEシネマ/ハリー東森

2011年05月

船は朝7時、トルコのクシャダスに到着。早々に上陸しエフェソス遺跡観光のオプションツアーに参加した。寄港地での乗客の行動は出航まで自由である。個人で上陸し観光するも良し、船に留まって寝るも良し、船の中でのさまざまなイベントに参加するも良し。それに加え、船会社が主催するオプションツアーがいろいろ用意されている。

観光はしたいのだが、初めての土地で様子が分からないとなると、どうしても不安でこのオプションを申し込むことになる。ただしガイドは英語である。そのため、クルーズ・プラネット社が日本語ガイド付きのツアーを用意しているのだが、当然こちらは若干料金は高くなるし、催行にあたっての採算の問題もあり、この旅行の出発前に申し込まなければならなかった。

寄港地すべてのオプションツアーを申し込むとなると費用が嵩むので考えどころである。で、今日のエフェソス遺跡観光は申し込んでいなかったが、せっかくだからと、乗船してから申し込んだ。だから英語のガイドである。

観光地へ行って、そこのガイドから歴史やら薀蓄やらを聞かされても、そのときは ”へ~え”、”ふ~ん” と聞いていても、どうせほとんど忘れてしまうので、英語でもいいかと思っていたが、”へ~え”、”ふ~ん” とうなずけないのは淋しかった。バスに乗り合わせた外国人はカナダ、アメリカ、オランダ、イギリス、ニュージーランドと多彩であった。ガイドのトルコ人は私たち夫婦だけが日本人と知ると、「オレの英語は分かるかい?」などと、ガイド中えらく気を使ってくれたが、分からないものはしょうがない。

3時間ほどの遺跡めぐりのあとクシャダスの港に戻った。ここにもイスタンブールほどではないが、小さなバザールがあってブラつくのだが、タクシーやおみやげ屋のしつこい売込みにはうんざりさせられる。昨日のミコノス島ののんびりさとはえらい違いで、これもお国柄なんでしょう。午後はゆっくり昼寝をし、溜まっていた疲れが取れました。

6時、レストランでの食事中に船は次の寄港地に向けて出航した。
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ちょうど正午、船はミコノス島に到着した。

青い空、白い家々、碧い海。まさしく「マンマ・ミーア!」の世界だ。船に帰ればタダの夕食が待っているのに、ここはシーフード料理を食べなければならないのだ。ビールもうまい。船では8時からその「マンマ・ミーア!」を上映しているはずなのに、そんなヒマはないのだ。

ガイドブックに載っていたペリカンには会えなかったが、ミコノス 最高! また来てみたい。まもなく11時。船は次の寄港地に向けて出港する。
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朝からイスタンブールの観光ツアーに参加する。ブルーモスク、アヤソフィア、トプカピ宮殿、グランド・バザールを駆け足で案内される。ガイドのクルド人の男性は愛知万博に3ヶ月間通訳としていっていたそうで、日テレ系の「世界の果てまで・・・」から来たベッキーをアヤソフィアで案内したそうだ。ふーん。

イスタンブールといえば、映画「トプカピ」(1964年)があった。メリナ・メルクーリ、マクシミリアン・シェル、ピーター・ユスチノフといった泥棒が、トプカピ宮殿に飾られている、エメラルドがはめ込まれた宝刀を盗むお話だったが、その宝刀がちゃんと飾られていた。これには感激。

ちなみに、今回のクルーズは旅行代理店HISのクルーズ部門、クルーズ・プラネット社が募集したツアーに参加している。この船の乗客二千数百名の中で日本人はこのツアーに参加した52名と個人で乗船しているらしい3名だけだそうだ。日本語の達者な乗務員に聞いたところ、いちばん多いのがカナダ人でその次に多いアメリカ人と合わせると乗客のほとんどを占めるているそうだ。ふーん。

日本を発ってまるっと1週間が過ぎた。ちょっとゼイタクかもしれないが、喰って喰ってで空腹感を味わえないのがツラい。それでもカレーライスかラーメンなら喰えるな。喰いたい。

まだまだ明るい夕方5時、船はイスタンブールを出港した。トプカピ宮殿を右手に、ヨーロッパとアジアを跨ぐボスフォラス大橋を左手に眺めながら次の寄港地をめざす。
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午後3時、船はトルコのイスタンブールに入港した。明日午後5時の出航まで、このまま停泊する。地図でみると船が停泊した新市街からガラタ橋までは歩いて行ける距離である。さっそく下船しガラタ橋からエジプシャン・バザールまで歩く。

車の渋滞、クラクション、排気ガスの臭い。ここは排ガス規制はないのか。バザールでの日本語での売り込みのしつこさ。喧騒が凄まじい。これがかつてのオスマン帝国のパワーなんでしょう。

ガラタ橋のたもとで、ココへ来たら食べたかったサバサンドを喰らう。まったくうまくない。料理番組や旅行番組でレポーターがなんでも食しては「うまい、うまい」と言うのはおかしい。このサバサンドも「うまい」といって食っていたのに・・・。

船に戻ると夕食はトルコ料理バイキングである。空腹でもないのにやっぱり喰ってしまう。あぁブタがさらにブタになってしまう。

明日はイスタンブール名所めぐりツアーである。
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船は朝6時、ギリシャのピレウスに入港した。ここはアテネへの玄関口となる港町で、ジュールス・ダッシン監督の「日曜はダメよ」(見ていないが主題歌は鼻歌ですぐ出てくる)の舞台となった街である。ここからバスで40分くらいかけてアテネのアクロポリスに向かう。ときどき晴れ間が覗く曇り空だが、とにかく暑い。とにかく観光客が多い。

アテネといえば思い出す映画は「スカイライダース」だな。アテネの富豪と再婚した元妻が実の息子とともに誘拐されるが、それを元夫のジェームズ・コバーンが救出するという面白い作品だった。元奥さんのスザンナ・ヨークもきれいだったが、アテネの警察署長役でシャンソン歌手のシャルル・アズナブールが出ていた。何回見ても楽しめる映画のひとつである。

さて、船内で提供される食事はすべてクルーズ料金の中に含まれており、(アルコールや一部の飲み物を除くが) 朝昼晩を問わず複数のレストランで食事できる。つまり、いつナンボ食べようがかまわない。これがいかん。船に乗ってから、喰う上にさらに喰う。これがいかん。ブタになりそうである。今でさえブタになっているのではと自覚しているのに、そのブタがさらにブタになったら何になる?

午後5時すぎ、船は次の寄港地を目指し、ピレウスを出港した。

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今日は次の寄港地へ向けて終日クルーズである。こちらへ来てからずっと、すこぶる天気が良い。ゆっくりとデッキで読書でもするか、プールで日光浴でもするかしてゆっくり過ごせばいいのだが、そういった場所は白人ばかりで、どういうわけか日本人の姿が無い。

どうも我が国の国民は総じて遊ぶのがヘタなようである。遊ぶのも一生懸命になってしまう。白人を見ていると船内での過ごし方は多様で、これも民族性なんでしょう。

船では、乗客を退屈させないために様々なイベントが開催されている。ゆっくりデッキで読書を始めたもののどうも落ち着かず、そのイベントに参加してしまう。、やっぱり国民性なんでしょう。

今日は「ロブスターサラダとクレームブリュレの調理実演」と「厨房の舞台裏ツアー」に参加してしまった。どのイベントも英語のためほとんど分からないが、かまへん、かまへん。どういうわけかこういう場にも日本人は見かけない。どこで何をしているのだろう。

明日の朝、2番目の寄港地に到着する。
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現地時間の朝9時、船はクロアチアのスプリトに到着。沖合いに停泊した船から乗客はテンダーボートに分乗し上陸した。

クロアチアというと、セルビアとの民族間の紛争で悲惨な経験をした国という印象と、サッカーくらいが思いつく。こちらへ来て分かったがネクタイ発祥の地だとのこと。どちらかといえば分離独立前のユーゴスラビアと呼ばれた頃のほうがなじみがある。

ユーゴスラビアといえばチトー大統領で、たしかリチャード・バートンがチトーを演じた映画があったはずだが題名が思い出せない。スプリトはつい最近もNHK「世界ふれあい街歩き」で放映されていたが、とにかく観光客が多かった。平和になったのでしょう。とにかく日差しが強く暑かった。

ちなみに乗っている船は、ホーランド・アメリカ社のオランダ船ニューアムステルダム号 86,700トン、乗客定員 2,106人 乗務員 929人である。さらにちなみにタイタニックは46,300トンとのこと。

午後4時すぎ 船は次の寄港地に向けて出航した。
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5月22日 成田発のエールフランス機でパリ経由で夜遅くベニスへ。翌日は夕方の出航まで時間があるので、半日かけてサンマルコ広場からリアルト橋を歩く。ベニスへは2000年に来たことがあるが、どこに目をやってもカメラに収めたいところばかりである。まさしく五月晴れで日本より暑い。

数々の映画の舞台となった場所であるが、やっぱり私は「007ロシアより愛をこめて」のラストシーンが印象深い。この街を歩く間ずっとマット・モンローの唄った主題歌が頭の中を流れて困ってしまった。そしてイタリアといえばやっぱり今でもソフィア・ローレンなんだ。おみやげ用のカレンダーの表紙を飾るんだねぇ。

現地時間23日(月)17時40分、タイタニックのようにならないように避難訓練を行った後、船はベニスを出港した。大型船のデッキから眺めるベニスの風景は格別であった。

さぁ出発だ。
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厚生年金の受給手続きは済んだ・・・。よしっ!

4週間に1回は行かんといかんハローワーク認定日の1回目は済んだ。次回は6月9日だ・・・。よしっ!

これまで長いあいだ払っておったバカ高い生命保険も3月末で解約し、割安な保険への加入手続きも済んだ・・・。よしっ!

退職金も・・・ ・・・ ・・・。まぁよしっ!

明日から 定年退職記念旅行に出発だぁ!

もうすぐ59歳になるというのに、このところやけにアクションづいている、リーアム・ニーソンの「アンノウン」見てきました。そんなアホなぁと思わずツッコミを入れたくなる展開から始まる。

たまたま乗ったタクシーで交通事故に遭遇し、なんとか一命をとりとめたものの、5年間連れ添った愛妻のもとに戻ってみると「アンタ誰?」と言われるわ、その愛妻には自分を名のる別人の夫がいるわ・・・そんなアホなぁ、である。

植物学者のリーアム・ニーソンは、ドイツで開かれる学会出席のためベルリンに訪れ、このような状況に追い込まれるのだが、やがてその学会に出席する要人殺害に絡んだ、周到な暗殺計画が見えてくる。なーんだ暗殺の片棒を担がされる話かと察しをつけていると、これが甘かった。さらにひねりが加わって、な~るほどと嬉しくなった。こういうダマし方は許される範囲だな。

110518_unknown主人公を助ける私立探偵の老人(ブルーノ・ガンツ・・・この人「ヒトラー~最期の12日間」でヒトラーを演じていた)が渋かった。そのむかし東ドイツ時代の秘密警察員だったというのも、ベルリンが舞台だけに説得力があったし、話をさらに面白くさせていた。主人公を執拗に狙う殺し屋も不気味でいい。これも主人公を助けるダイアン・クルーガーのアパートに、殺し屋がやってくる場面なんぞはハラハラさせられた。

このあたりは、アクションだけに流されがちな昨今の映画(それはそれでおもしろいのだが)には無くなってしまったサスペンスもあって、薄っぺらになりがちな展開に厚みを加えていたし、往年のスパイ映画なんかを思い出させた。こういう映画、好きだねぇ。

あまり述べると話のスジが見えてしまうのだが、窮地に立たされた主人公は、一介のヤワな学者のくせして、車の運転は上手いし殺し屋とは対等にやりあうしで、やっぱりそんなアホなぁ。と思っていたのだが、その疑問もやがて解消しスッキリしました。はい。

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