今年5月に公開された「スター・トレック」がDVD、BD発売開始を前に、昨夜WOWOWで放映されていた。今夜はスター・チャンネルでも放映されるようだ。10月のWOWOWの番組ガイドにはこの記載がなく、どうやら急遽決まったものと思われる。
これまでは、劇場公開 → DVD発売 → 有料テレビ局放映 → 民放テレビ放映 という流れが一般的であった。近頃では民放のテレビ局がスポンサーとなっている邦画は、有料テレビ局より先行して、自局の放送網に乗せるケースがあり(昨夜の「隠し砦の三悪人」がそうであった)、この流れが崩れかけてはいるが・・・。
今回のケースは、DVDレンタル派ではない、WOWOW派の私にとっては、なんとも心地よい状況なのである。もちろん、ハイビジョンで録画した。(昨夜は前述の「隠し砦の三悪人をリアルタイムで鑑賞していた)今から劇場公開時に味わったワクワク感をゆっくり楽しむつもりだ。
さらに今回のケースは、有料テレビ局の販路拡大の大きな武器になるであろうし、今後はこのパターンが一般的になると考えられる。もっと早く実現すればと思うのだが、今まで出来ない理由があったのだ。それはなぜか・・・。
以下は私の想像である。
デジタルの波が、従来の映像ソフト二次利用の形態を崩しつつあるのだ。これまでのアナログ放送でこんなケースが実現すると、DVDに録画された複製版が先行して出回り、レンタル業界は痛手を喰らう事になる。
しかしデジタルである。DVDもしくはBDへの録画は1回しかできない。(ダビング10という10回まで録画できる番組もあるが、有料放送は原則1回こっきりのようである)そして録画したDVDは複製はできないし、互換性もない。従ってこの恩恵を受けられるのは、有料放送に加入しているユーザーだけということになる。誠に良いことではないか。
もっとも、画質は相当劣化するが、アナログ出力経由でDVDに録画する手段もあるので、セコい商売を考える連中が出てくるかもしれないが・・・。悪いことを考えるヤカラは後から後から出てくるものである。
ということでこれからも、このパターンを定着させていって欲しいと切に願っている、今日この頃の ハリー東森 である。